【感想】 戦闘員、派遣します! 感想



暁なつめ先生新作登場! こんにちは、今回は11/1に発売となった暁なつめ先生の新作「戦闘員、派遣します!」について書いていきます。

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概要

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タイトル戦闘員、派遣します!
著者暁なつめ
イラストカカオ・ランタン
出版社角川スニーカー文庫
出版日2017年11月1日
ページ数350
定価691円(税込み)

「戦闘員、派遣します!」は「この素晴らしい世界に祝福を!」シリーズでおなじみの暁なつめ先生が小説家になろうに投稿していた作品です。「この素晴らしい世界に祝福を!」を小説家になろうに自宅警備兵のペンネームで投稿していたときより前の「戦闘員三号」というペンネームで投稿していた作品が今回書籍化されることとなりました。
今回の表紙はスニーカー文庫Webサイトから投票が行われるなど発売前から盛り上がりを見せておりました。
今回のイラストはカカオ・ランタン先生で、コミックマーケットなどでサークル参加をしている方です。
ページ数から見て分かる通り(このすば等は200ページ後半)、今回は分厚いので読み応えのある作品となっています。

公式サイト http://sneakerbunko.jp/series/akatsuki2nd/index.php

店舗特典

アニメイト 書き下ろし特典小説
とらのあな 書き下ろし特典小説
メロンブックス ブックカバー
アニメイトとゲーマーズでは、12月1日に発売される「この素晴らしい世界に祝福を! 13巻」との連動購入企画があり、特典には書き下ろしリーフレットがもらえるそうです。レシートが必要となるようなのでなくさないようにしましょう。詳しくは公式サイトやTwitterをチェックです。

あらすじ

世界征服を目前にし、更なる侵略地への先兵として派遣された戦闘員六号の行動に「秘密結社キサラギ」の幹部達は頭を悩ませていた。侵略先の神事の言葉を「おちんち○祭」と変更するなど、数々のクズ発言。さらには自らの評価が低いと主張、賃上げを要求する始末。しかし、人類と思しき種族が今まさに魔王軍を名乗る同業者に滅ぼされると伝えられ――。「世界に悪の組織は2つもいらねぇんだよ!」現代兵器を駆使し、新世界進撃が始まる!!
(本体裏表紙から引用)

以下筆者の主観も入るため、ネタバレ注意

今回は地球から物語が始まり、主人公の「戦闘員六号」が所属する「秘密結社キサラギ」内部から物語がスタートします。地球は「秘密結社キサラギ」によって征服完了目前となっているため、新しく侵略する場所として他の惑星へと舞台を移すこととなります。そこで起きる戦闘員六号とキサラギ社製アンドロイド、現地住民や魔王軍との開拓?活劇となっています。

登場人物

戦闘員六号

秘密結社キサラギ所属の平戦闘員である今作の主人公。数多の戦闘員を生き抜いてきた実力者でキサラギの中でも最古参だが給料は低い。秘密結社キサラギが新しく侵略できる場所を発見するため、別の惑星へのスパイ活動の任務につく事となる。クズ発言が目立つ。

キサラギ=アリス

秘密結社キサラギ社製美少女アンドロイド。金髪碧眼で見た目は小学6年生ほど。過度に暴力を振るわれると動力炉が暴走して自爆する。本人曰く「自爆は悪のロマン」。アンドロイドということだけあって、とても頭がいい。

スノウ

戦闘員六号の派遣先にあるグレイス王国の近衛騎士団隊長。スラムの孤児から騎士団まで上り詰めた努力家だが、それゆえに自らの手柄を大事にし、とても頭が固い。今巻のメインヒロインである。

ロゼ

食べたものからのコピー能力を持つキメラ。見た目は少女。創造主であるおじいちゃんの遺言を大事にしていて、それが原因となってイタイ言動をする。

グリム

ゼリナス教という不死と災いを司る邪神を崇める教団の大司祭。婚期を逃したため、色々と残念である。常に車椅子に乗っている。

ティリス

グレイス王国の姫。グレイス王国の実質的な政治は彼女が行っている。

アスタロト
リリス
ベリアル

秘密結社キサラギの3人しかいない幹部。

用語

悪行ポイント

秘密結社キサラギの社員が悪行を行うと加算されるポイント。このポイントで報奨金や装備品と交換ができる。

秘密結社キサラギ

地球を征服することを目的としている世界的大企業。地球の完全征服はあと一歩のところまで来ている。他の惑星へのワープ装置、アンドロイド、高性能武器など技術力はとても高い。

グレイス王国

魔王軍領地の隣にある王国。地球外惑星にある王国で現在六号とアリスがスパイ活動中。現在魔王軍からの侵略を受けている。

魔王軍

現在グレイス王国へと侵攻している。四天王が存在する。

その他

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(本体裏表紙帯)

写真にある通り、コミカライズ企画が進行している模様。クズ人間を書くことに定評のあるってまさにそうですね笑

感想

まず最初に言えることとして、登場人物1人1人のキャラがものすごく濃いです。その為、主人公の六号や仲間たちが喋っている場面だけでも笑えるほどです。そしてそのキャラの濃さを更に肉付けしているのがカカオ・ランタン先生のイラストで、着ているものや装飾品まで細かく描かれていてキャラの個性をより引き出しています。
話のテンポは結構速めで、1巻で魔王軍の四天王が出てくるほどです。テンポが早いことで、ラノベの中では比較的分厚いこの作品でも1度読みだしたら最後まで勢い良く読んでしまうと思います。
地球から地球外惑星に舞台が移り、地球の科学力を使用する場面もあるのですが、いわゆる異世界チート系とは少し違っていて、あくまでそこを侵略するためのスパイ活動をワイワイしながら行うというのが今作のメインストーリーなのでストーリーとしては新鮮さが味わえます。また、ジャンルはコメディであるのでスパイ活動ということを忘れている・忘れられるような、笑える展開が本当のメインということも新鮮さを味わえる要因の一つでもあります。
また、秘密結社やら戦闘員やら一見すると難しい設定が多そうに見えますが、作中の舞台の描写や解説や報告書という名のまとめなどもあるので、作品についていけないということはないでしょう。

「この作品をこのすばファンの人でも楽しめるか?」という問いには楽しめます!と答えられます。このすばとネタが被っていることは無いですし、主人公がクズ人間であるというところもこのすばのカズマと同じで作品に入り込みやすいと思います。暁なつめ先生のテンポの良い、そして地味に伏線が張ってあるギャグを楽しめる作品となっています。

12月1日にはこのすば13巻と外伝の方が発売のようです。暁なつめ先生には御身体に気をつけて、おもしろい文章を読ませてくれると楽しみにしています。

以上です。ここまで読んでいただきありがとうございます。

2巻感想

【感想】 戦闘員、派遣します! 2 感想 | じゃっくそん's Place

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2017.11.02 07:41  2020.04.20 01:34