こんにちは。今回は2019年8月1日に発売となった 「この素晴らしい世界に祝福を! 16 脱走女神、ゴーホーム!」 について書いていきます。映画まで後少しですが原作も気になりますね!
Overview : 概要
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タイトル | この素晴らしい世界に祝福を! 16 脱走女神、ゴーホーム! |
著者 | 暁なつめ |
イラスト | 三嶋くろね |
出版社 | 角川スニーカー文庫 |
出版日 | 2019.8.1 |
ページ数 | 280 |
アクアの誕生日に発売された16巻。同時に外伝の「あの愚か者にも脚光を 5」も発売しています。こちらも要チェックです!
更に8/30には映画も公開されるということで、原作のクライマックスもアニメも盛り上がっています。非常に楽しみです。
来月9/1には「戦闘員、派遣します!」の4巻が出るみたいです。なつめ先生が2ヶ月連続刊行です!こちらも楽しみですね!
15巻はこちら
続・爆焔2はこちら
Short Story : 店舗特典小説
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ゲーマーズ | 「あの女神が帰ってきたら……」 |
とらのあな | 「あの女神が帰ってきたら……」 |
電子書籍 | 「アクセルの街の名物女神」 |
このすば×ロードス同時発売記念冊子 | 「異世界のエルフ事情」 |
なんと今回はゲーマーズととらのあなの特典小説の内容が一緒です。ミスかな?それともこれで正しいのか…?まあ記念冊子もあるからね……?
そして「この素晴らしい世界に祝福を!」と「ロードス島戦記」というスニーカー文庫の2枚看板の記念冊子があります。詳しくは以下のツイートを参照してください。
㊗『ロードス×このすば』コラボ🎊
— スニーカー文庫@4/1新刊発売!! (@kadokawasneaker) July 26, 2019
8/1に同時発売の『ロードス』『このすば』新刊どちらかを対象店舗でご購入いただくと、水野良先生・暁なつめ先生書き下ろし【数量限定SS付き小冊子】が貰えます!
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今回のおすすめは記念冊子のエルフのお話です!このすばのエルフの様子が垣間見れて面白いですよ!
Introduction : あらすじ
『追伸。探してください』セレナが起こした騒動の後、手紙を残してアクアが家出した。マスコット的な存在であるアクアの家出によって、にわかに騒がしくなるアクセルの街。しかし、そんな状況にもかかわらず、カズマは『レベル1』であることを理由に追い掛けようともしなくて!?様子のおかしいカズマを気遣っためぐみん達に、原点にして宿敵であるジャイアントトード狩りに誘われ―そこでカズマは、誰も想像がつかないようなパワーアップ方法をひらめく!?「留守番するのはもう止めだ!あのアホを追い掛けるぞ!」ついに、カズマがチート獲得!?家出女神を追い掛ける16巻!
(本体裏表紙より引用)
以下ネタバレ注意
Story
第一章「この家出女神の捜索を!」
アクアが家出した。その事実に混乱するカズマたちであったが、ギルドの呼び出しを無視するわけにも行かずギルドに向かうことにする。ギルドでは魔王軍の侵攻についての作戦会議が開かれていた。駆け出しの街の冒険者にはなすすべがないと思われたが、アクセルには高レベル冒険者がたくさん留まっており希望が見えてきた。魔剣の人はアクアの家出を聞くと追いかけると言い始め、ダストの一声によってゆんゆんもアクアを追いかけることに。カズマは追いかけたいところであったが魔王軍幹部セレスディナとの戦いでレベル1となってしまい、追いかけることもできない。そこで気分転換にジャイアントトード討伐に行くがそこでカズマはレベルが1になってもスキルが習得されたままでいることとレベルアップでスキルポイントが再び得られることに気づく。これはチャンスであると、カズマはウィズとバニルの協力の下、レベルリセットとアップを繰り返し、あらゆるスキルを覚えてアクアを追いかけることを決意する。
幕間 駄女神劇場①
深夜。家出をしようとしているアクアはゼル帝に色々と言い聞かせているとそこにちょむすけと屋敷の幽霊アンナが現れる。珍しくアクアにデれているちょむすけと最後に面白い話が聞きたいアンナに、アクアは天界で初めてカズマに会ったときの話をする。
第二章「この不死の王にダンジョンを!」
ウィズがテレポート先に登録していた、大陸で最も深いダンジョンをウィズとバニルとともに進むカズマ。すごい勢いでレベルが上がるカズマはウィズとバニルの人外っぷりに驚きつつも着々とダンジョンを攻略していく。途中でアマリリスという地獄の悪魔に出会ったりするも、最深部にたどり着いた3人はダンジョンのボス、ヴァンパイアの始祖に出会う。流石にアンデッドの王と地獄の公爵には勝てないヴァンパイアは宝をすべてカズマたちに譲ることに。カズマはそこでクルセイダー用の鎧を入手する。
幕間 駄女神劇場②
アクアが馬車の待合所に向かいもとい迷子になっていると、飲んだくれて追い出されていたアクシズ教のセシリーと出会う。セシリーはアクアに付いて行くことを決め、2人で馬車に乗ることに。
第三章「この引きニートに今こそチートを!」
ようやく屋敷へと帰ったカズマはダンジョンで手に入れたクルセイダー限定装備の鎧をダクネスにプレゼントする。ダクネスは思いを寄せる人からのプレゼントに喜びを示す。その晩、めぐみんが思い残すことは無いようにしましょうと、カズマのベッドに潜り込むも、カズマはアクアがいないと締まらないと手を出さずに次の朝を迎える。次の日の朝、ダストたちにスキルを教わったカズマたちはアルカンレティア行きの馬車に乗り、アクアを追いかける旅に出発する。その道中、めぐみんとダクネスの2人がアクアが神様であることに既に気づいていることにカズマは驚くも、仲間としての絆を再確認する。途中でオーガに襲われたカズマは覚えたスキルで対抗するもスキルの練度や魔力が足りずに苦戦する。そしてカズマからもらった鎧を装備したダクネスの様子がおかしくなっているのであった。
幕間 駄女神劇場③
アクアとセシリーはなぜか移動速度の遅い観光用の馬車で移動している。途中オーガに襲われている美味しそうなワタリガニを見つけたアクアは「フォルス・ファイア」の魔法を使ってしまう。
第四章「この邪神の使徒と決着を!」
ダクネスの様子をおかしくしている鎧をひん剥こうとするカズマであったが、ダクネスの激しい抵抗で鎧はそのまま装備されることに。アルカンレティアについたカズマたちは何やら街が静かすぎることに気づく。それはアクアがカズマたちが追いかけてこられるようにアクシズ教徒たちに魔王城までの街道をモンスター狩りさせていたのである。途中、アクシズ教団最高責任者ゼスタたち、アクシズ教徒に絡まれている、アクセルから脱走した魔王軍幹部セレナに出会う。アクシズ教徒の変態行為にドン引きするカズマとセレナであったが、そこでセレナが彼らがアクシズ教徒だとは知らずにアクアに悪口を言ってしまう。信仰心の強いアクシズ教徒たちはセレナの能力に一切躊躇せず、セレナを吊るし上げる。カズマは情報を得る代わりにセレナにアクシズ教徒から逃げ出す方法を教える。それはセレナ自身がアクシズ教徒になることであった。
幕間 駄女神劇場④
ついにヤマザキとゆんゆんたちに合流したアクアとセシリー。なぜか同じ馬車に乗っていたのだが……。自分の能力不足を理由にセシリーはパーティーから離脱し、魔王城まで行くアクアを見送るのであった。
最終章「この旅路に終止符を!」
アクシズ教の命令しか聞かない馬車の馬を動かすために魔王城までの旅にゼスタを加えたカズマたち。魔物だろうが何でもイケるゼスタは道中の全ての魔物に視線を向けるだけで魔物が怯えて逃げ出す始末。その代わり、移動ペースは早まるのであった。
一方、アクアたちも魔剣の力とゆんゆんの魔法によって順調な旅を送っていた。魔王城までの最後の村でブルータルアリゲーターに汚染されている池を発見。ワニにトラウマを持っているアクアは浄化を拒否するも、誤って池に落ちて結局浄化することに。数時間後、その池にたどり着き、その話を聞いたカズマはアクアに迫っていることを喜ぶ。魔王軍の領地の前で馬が怯えて動かなくなったため、そこからは徒歩で向かうことに。ここでゼスタはカズマたちに支援魔法をかけて離脱する。
魔王城の結界付近までついたカズマたちはアクアたちを発見するも、アクアが結界の中に入ってしまう。結界を打ち破るすべを持たないカズマたちは失敗を悟るも、カズマがバニルから大量に買い上げていた秘策、めぐみんの爆裂魔法をも肩代わり出来る最高級マナタイトを使用して爆裂魔法の連発によって魔王城に喧嘩を売ることに!
エピローグ
爆裂魔法の詠唱に入るめぐみん。史上最強の魔法使いの魔法が今放たれようとしている。
Impression : 感想
16巻は見どころが多すぎる…!そんな印象を受けた1冊でした。今思いつくだけでも幕間①でカズマと出会ったときの話をするアクアの尊さや、ウィズとバニルのおもしろダンジョン攻略、とんでもない存在にビビるヴァンパイアの始祖やアクアとカズマの出会いを聞くめぐみんとダクネス、いかれたアクシズ教に囲まれるセレナ。そして最後のめぐみんへのプレゼント。見どころ満載です。16巻は今までの1冊1冊の中でもかなり高評価できる1冊なのではないかと思います。
そしてイラストもアクアが美しく、めぐみんとダクネスのそれぞれの見せ場も合って素晴らしい出来です。初期の1巻あたりと比べるとかなりコミカルな絵柄になったなあと感じます。最後のめぐみんのシーンがやっとイラスト化されて感無量です。
大筋はWeb版とは変わりませんが、アクアの道中であったり、マンティコアでなくオーガになっていたり、ゼスタを轢くあたりであったりとか細かい点が色々変わっているのでWeb版との違いを楽しむのも良いかもです。
もし後日談がなければ「このすば」は次が最終巻となるかもしれません(泣)。少なくとも魔王討伐編は次で終わってしまうのではないかなといった感じです。悲しい。なつめ先生、後日談書きたいって昔言ってましたよね?書いてくださいますよね?
あとがきにもある通り、このすばの映画だけではなく、コミック「けものみち」のアニメも秋に放送されます。この事も暁なつめ先生の動向には目が離せません!今後ともよろしくお願いします。
以上です。ご覧頂きありがとうございます。また宜しくお願いします。
けものみちの感想はこちら
次回
2019.08.01 16:26 2020.05.03 12:07